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【連載復刻】西表島・平良昌裕さんが繋いだ唄の心 ―『恋ししまうたの風』第9回公開に寄せて

『島風の記憶と希望』を訪れていただき、ありがとうございます。
現在、メインコンテンツ『恋ししまうたの風』の過去の連載記事を順次復刻しております。

本日、西表島・上原の「でんさ節」を綴った第9回を復刻公開いたしました。
再掲にあたり、大切なお知らせがございます。

本連載の取材で多大なるご協力をいただいた唄者・平良昌裕さんが、去る7月1日、静かに旅立たれました。

平良さんと私のご縁は、2011年11月の「でんさ節」の取材から始まりました。
2014年、本連載から生まれた初の試み「全島しまうた交流会」のために、西表島から遠く久米島まで駆けつけてくださいました。あの時、12の島々の唄者が会した喜びと、平良さんの温かなお人柄は、今も鮮明に記憶に残っています。

長年挑戦を続けられた「とぅばらーま大会」では2022年、平良さんは見事、最優秀賞(チャンピオン)に輝かれました。情緒あふれる平良さんの唄声は、八重山の宝として多くの島人の心に深く刻まれていることでしょう。

2023年、西表島・大原で開催された「第4回 全島しまうた交流会」では、ご家族でご参加くださり、「とぅばらーま」をご披露いただきました。あの時、会場全体を包み込んだ平良さんの情熱的な唄声は、まさに島風そのものでした。

 

長年、西表島・上原の地で45年間にわたり親しまれてきた「マリンペンションたいら」も、その歴史に幕を下ろされると伺っております。

平良さんが守り、唄い継いでこられた「でんさ節」の教訓、そして生涯をかけて磨き上げられた唄声。 この記事を再掲することで、平良さんの功績と、島唄に込められた豊かな心を、これからも大切に語り継いでいきたいと考えております。

平良昌裕さんの生前の歩みに深く敬意を表し、謹んで哀悼の意を表します。

 

  

 

 

 

 2025年12月22日
『島風の記憶と希望』編集長 安積美加

   

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