
君南風ご一行は来た道を戻るように正門から下っていきます。

具志川城跡のグシクヌブイで4ヶ所目の拝みは、登りに通り過ぎた階段の途中の「トートー石」で斎行されました。

六月ウマチー「グシクヌブイ」の際に君南風が座する石は「トートー石」と呼ばれています。
君南風は「トートー」とも称されていますのでそこから由来しているかと思われます。

トートー石でもしめやかに神事は進められました。
「本来は兼城ノロの役目なのだけれど、兼城ノロが参列できないので博物館長さんが代理を務めているんですよ」と、私の隣で儀式を見守っていた女性が説明してくださいました。
朝神では島人もヒラウコーを捧げ、盃の儀に参加されていましたが、グシクヌブイでは島人たちは少し離れたところからひたすら神事の成り行きを静かに見守っていたのでした。