当交流会は盛会のうちに終了いたしました。[記憶]としてダイジェストで記録を綴ります。
南大東島&関係者の皆様、いっぺーにふぇーでーびたん。
「第5回 全島しまうた交流会 in 南大東島」概要
名 称:第5回 全島しまうた交流会 in 南大東島
と き:2025年6月7日(土)17:00 ~
ところ:南大東村多目的交流センター(沖縄県島尻郡南大東村在所307)
参加唄者:沖縄本島・久米島・粟国島・南大東島・宮古島・石垣島・西表島・新城島
それぞれの島で暮らしを営む唄者たちが2025年は南大東島に集います。
島々の唄者たちによる 垣根をこえた「飲み語らい唄って踊る」交流会
飲みながら食べながら 島々のウタをゆったり聴きにおじゃりやれ!
会 費:(飲み物・食事付)/ 中学生以下無料
◎ 南大東島民 2,000円(予約不要。当日直接会場にお越しください)
◎ 島外 3,000円 ※2025年5月25日(日)迄にお申込みください。
【お問合せ】090-6771-3351(濱里保之)
「第5回 全島しまうた交流会 in 南大東島」プログラム
司会進行:濱里保之(南大東島ホスト役)・安積美加(発起人)
オープニング「歓迎の部」
1.大東太鼓 碧会(あおいかい)
2.発起人あいさつ 安積 美加(あさか みか)
3.舞踊「鷲ぬ鳥」 八重山の唄者たち
4.歓迎のことば 新垣 利治 南大東村長
5.乾杯 南大東島ホスト役・濱里 保之
6.南大東島 内里 美香
島々で暮らす唄者による「しまうたの部」
(出演は開始直前の希望で決定)
1.宮古島
2.西表島
3.粟国島
4.沖縄本島
5.宮古島 「クイチャー」会場全員参加
6.石垣島
7.久米島
8.宮古島
9.新城島
10.八重山 「とぅばらーま」~ 「六調」
「第5回 全島しまうた交流会 in 南大東島」スナップ
2025年6月7日(土)沖縄県の南大東島にて「第5回全島しまうた交流会 in 南大東島」が開催されました。
島外から約70名が参加、沖縄県内の8つの島の唄者が集いました。
地元・南大東村の方々も多くご来場。「椅子が足らなかった」との声も聞こえてきました。
早い方は16時に会場で開催を待ちわび、17時頃からたくさんの人たちが会場に足を運びました。
島々の唄者たち、偶然来島されていた観光客の方、島の子どもたちから島の90代のシージャまで、約250名の熱気が会場を包みました。
17時45分頃からスタートした「全島しまうた交流会」は21時過ぎに御披楽喜。3時間強の交流会となりました。
すべてスマホで撮ったスナップです。会場の雰囲気が伝われば幸いです。
交流会の食事は島の食材で。島人たちが心のこもった手料理でおもてなし
交流会のお食事は、今回のホスト役「はまちゃん」こと濱里保之さんの南大東島の同級生(66歳)が中心となって、女性は大東寿司やオードブルを、男性は山羊汁・アヒル汁を前日から準備してくださっていました。

島の女性たちによる手作りの新鮮な大東寿司。各家庭でも作っており家庭によって味が異なるそうです。まさに大東島の家庭の味。

大東島といえば、名物「大東寿司」。できたては美味しさ倍増。

交流会当日、会場の調理室にて。大東島のステキな女性たちです。本当にありがとうございました。
会場設営、ヒージャー汁とアヒラー汁を作ってくださった男性陣の撮影を失念しました。ごめんなさい。
とってもステキなニーニーたちでした。ヒージャー汁もアヒラー汁も美味しかったです。
南大東の皆様、準備からお片付けまで、たいへんお世話になりました。
心のこもったあたたかなおもてなしをありがとうございました。
いっぺーいっぺーにふぇーでーびたん。
「歓迎の部」スナップ
1.大東太鼓 ⋯ 碧会(あおいかい)

トップバッターは大東島の伝統芸能「大東太鼓」。

南大東島の子どもたちで構成される「大東太鼓碧会(あおいかい)」のみなさん。
2.発起人あいさつ ⋯ 安積 美加(あさか みか)
3.祝儀舞踊「鷲ぬ鳥」 ⋯ 八重山メンバー

八重山から来島したメンバーによる「鷲ぬ鳥」。「鷲ぬ鳥」は八重山の幕開け祝儀舞踊。八重山の女性が舞い踊り、八重山の男性が地謡を務めました。
4.歓迎のことば ⋯ 新垣利治南大東村長

2025年に南大東島開拓125周年を迎えた南大東村。新垣利治村長の「歓迎のことば」は、南大東島での「全島しまうた交流会」開催をこころから喜び歓迎されるメッセージでした。

新垣利治南大東村長が大東島のPRソング「大東アンマク」を披露。三線伴奏は「大東アンマク」を作詞・作曲された濱里保之さん。 「大東アンマク」とは、無人島から開拓された大東島に出稼ぎに行き、島に定住した人たちのこと。現在では、島に住むことを誇りに思う人のことを言うそうです。「大東アンマク」はカラオケにもありますので歌ってみてくださいね。
5.乾杯 ⋯ 濱里保之(南大東島ホスト役)

「第5回全島しまうた交流会」のホスト役を引き受けてくれた「はまちゃん」こと濱里保之さん。はまちゃんと南大東島の皆様のおかげで最高の交流会が実現しました。いっぺーにふぇーでーびる。
6.ボロジノ娘&ボーイズ

南大東島の子どもたちの民謡グループ「ボロジノ&ボーイズ」。三兄弟で歌ってくれました。大東島は「ボロジノ島」として19世紀前半に英国海軍の海図や欧米の地図に登場していたそう。「ボロジノ」とは島を発見したロシア海軍佐官・ポナフィディンの指揮する艦船・ボロジノ号にちなんで命名されたそうです。
7.内里美香さん

島人からも大人気。大東島の内里美香さんが美しい歌声で迎えてくれました。
「しまうたの部」スナップ
1.宮古島

宮古島の座開きは「とうがにあやぐ」。4歳から舞踊をされている13歳の川満友里愛さんが堂々と舞い踊りました。

砂川武次郎さん(友利部落)、渡久山徹さん、渡久山吉彦さん、川満健功さん、棚原芳和さん、洲鎌光子さんら、宮古島からは33名が参加。3回に分けて舞台に上がり、宮古民謡・舞踊、クイチャーを披露いただきました。
2.西表島

前回2023年「第4回全島しまうた交流会」の開催地・西表島から大浜修さんら5名が参加。西表の風を運んでくれました。
3.粟国島

粟国島からは玉寄ファミリーが参加。粟国島の唄者・玉寄勝也さんと唄者・美咲さんは「恋ししまうたの風」の取材がきっかけてお付き合いをはじめてゴールイン。第1回の2014年久米島では赤ちゃんだった長女・絆凪ちゃんもすっかりお姉ちゃん。そしてお子さんはふたり増えて5人家族になっています。
4.沖縄本島

沖縄本島からは、第1回から参加いただいている具志頭の馬上孝夫さんが駆けつけてくれました。
5.宮古島「クイチャー」(会場全員参加)

宮古島メンバーによる2回目のステージ。舞踊「鳩間節」。

南大東島でも宮古島の「クイチャー」を会場で踊りました。クイチャーは簡単な振り付けなので誰でもすぐに楽しく踊れるところがスグレモノ。
「全島しまうた交流会」の中盤で、宮古島の「クイチャー」を会場のみなさんで踊ることは、第1回から定番となっています。
6.石垣島

石垣島からは金城弘美さんら女性の唄者さんたちが参加。やさしい唄声でやいまの風を届けてくれました。
7.久米島

第1回開催地の久米島からは平良朝英さんと古堅宗安さんが参加。「全島しまうた交流会」開催のきっかけは、朝英さんの「ほかの島の唄者に会いたい。みんなと交流したい」との言葉からはじまりました。
8.宮古島

宮古島3回目のステージ。離島からの参加者が最大数の宮古島。3回に分けて宮古民謡で会場を華やかしてくれました。
9.新城島(あらぐすくじま)

「パナリ」とも呼ばれる八重山の新城島(あらぐすくじま)。パナリと西表島におうちがある大浜修さんは、西表島と新城島ふたつの島を代表して第1回から参加くださっています。
10.八重山「とぅばらーま」~「六調」
第5回のトリは、八重山から参加の大浜修さんと金城弘美さんおふたりの「とぅばらーま」。笛は大浜修さんグループから自作笛を奏でる仲盛大介さん。
金城弘美さんは「月と太陽が同じ道を通るように、今日集った皆さんもこころをひとつにずっと同じ気持ちでいましょうね」との想いを込めて。
大浜修さんは島々の唄者の想いをつなぐように、感謝の気持ちを込めて、第5回ホスト役・濱里保之さんが作った琉歌で「とぅばらーま」を唄われました。
「とぅばらーま」歌詞
つきぃとぅ てぃだとぅや ゆぬみつぃ とぅりょうる
とぅばらーまくくるん ぴぃとぅみつぃ ありたぼり
島寄しり寄しり 島ぬ寄しらりみ
人寄しり寄しり 歌てぃ遊ば
島々からの参加者(敬称略・順不同)
(第1回から参加されている唄者グループ)
久米島 ⋯ 平良朝英、古堅宗安
粟国島 ⋯ 玉寄勝也・美咲・絆凪・秀和・輝糸
沖縄本島 ⋯ 馬上孝夫・あづさ、佐藤和浩、安積美加
南大東島 ⋯ 濱里保之
宮古島 ⋯ 川満 健功、洲鎌光子、砂川正之、砂川幸子、小畑芳弘、喜屋武則吉、渡久山徹、渡久山勝美、倉持利明、渡久山吉彦、棚原芳和、松堂亨、上地安子、川満茂、川満温美、川満友里愛、川満 美生、垣花尚枝、仲地一美、仲間寛安、平良恵福、平良照子、砂川武次郎、砂川和枝、砂川明正、平良ヨシ子、下地弘、下地栄子、狩俣直司、砂川光彦、友利聖乗、奥浜健、下地永修
石垣島 ⋯ 金城弘美、山本久留美、五十嵐愛理、八木則子、松本杏菜
西表島 ⋯ 大浜修、冨里保裕、仲盛大介、大浜安史、比嘉俊輔、呉屋則行
新城島 ⋯ 大浜修
南大東島民の方々、県外の方々、観光の方々ほか、たくさんの方々にご参加いただきました。
来場者は総勢250名ほどだろうと伺っております。まことにありがとうございました。
次回「第6回 全島しまうた交流会」開催予定の島
第3回交流会から締め括りに、次の開催予定島を発表しています。

今回のホスト役・南大東島の濱里保之さん(右)と、次回のホスト役・粟国島の玉寄勝也さん。
次回2027年「第6回 全島しまうた交流会」は、粟国島の唄者・玉寄勝也さんが開催受入れを表明してくれました。
玉寄勝也さん・美咲さん、粟国島の皆様、ゆたさるぐとぅうにげーさびら。
与那国島・與那覇有羽くん応援メッセージ
2014年、第1回「全島しまうた交流会 in 久米島」から参加くださっていた与那国島の唄者・與那覇有羽(よなは ゆう)くん。
宮古島・友利部落で2回目の交流会を開催したとき、有羽くんは仕事で急遽参加できなくなりました。
でも、有羽くんは段ボール箱いっぱいに想いを詰め込んで、与那国からお手紙とミリントゥやクバオージを宮古に送ってくれました。
与那国の有羽の気持ちは、しっかりと宮古のみんなに届いていました。
その後、有羽くんは、
「次はぜひ与那国島で交流会を開催してください。 みなさん、与那国島にぜひ来てください!」
と3回目の「全島しまうた交流会」を与那国島で開催することを申し出てくれました。
そして、2019年5月25日に実現した与那国島での「全島しまうた交流会」。
久米島・八重山・宮古あまくまの離島の唄者が与那国島に集いました。
有羽くんたちが与那国の手料理を用意してくれました。
交流会で定番となっている宮古のクイチャーはもちろん、みんなで与那国の「ドゥンタ」も踊ったね。
サイコーでした。
有羽くん&與那覇ファミリー&与那国島の皆様、ふがらっさゆー!!
有羽が受入れを申し出てくれた与那国から、交流会の最後に次回の開催島を決めるようになったんだよ。
有羽の想いがみんなに伝播したんだと思っています。
有羽くん、ありがとう。
いま、リハビリをがんばっておられる有羽くん。
有羽くんの復帰をみんな心待ちにしています。
南大東島から有羽へ応援メッセージを送ります!
= 與那覇有羽くん応援メッセージ@第5回全島しまうた交流会in南大東島=
南大東島ホスト役・濱里保之さん 「與那覇 有羽くーん!」 全員 「がんばれー!!」
次回開催の粟国島・玉寄勝也さん 「次は粟国島でーー!」 全員 「待ってまーす!!」
有羽くん、みんなで粟国島へ行きましょう!!
関わってくださったすべての方へ感謝と敬意をこめて
2014年久米島からはじまり、2017年宮古島、2019年与那国島、2023年西表島、そして2025年南大東島で第5回を迎えた「全島しまうた交流会」。
今回も大成功でした。
翌日の1便(南大東→那覇)でそれぞれの島に帰る予定だった方たち、交流センターの上空は晴れているのに欠航になるというハプニングもありました。それも楽しい思い出のひとつになったかと思います。
手作りの大東寿司、オードブル、ヒージャー汁にアヒラー汁、大東の恵みをいただきました。
大東の芸能で迎えていただきました。
沖縄県内の島々のしまうたが今回もたくさん聴けました。
南大東の島民テーブルへ出掛けてオトーリをまーらせる宮古の唄者さんたちの姿も見えました。
「全島しまうた交流会」で定番となりつつある2曲、中盤の全員参加型の宮古「クイチャー」とトリの八重山「とぅばらーま」。
今回も会場のみなさんとクイチャーを踊りました。
今回の「とぅばらーま」は金城弘美さんと大浜修さんがそれぞれの想いを込めて唄ってくれました。
島寄しり寄しり 島ぬ寄しらりみ 人寄しり寄しり 歌てぃ遊ば
島を寄せ合う事はできないので人を集め歌い楽しもう 作・濱里保之(南大東島 )
「全島しまうた交流会」のために南大東のはまちゃんが作ってくれたキャッチコピー琉歌を、八重山の修さんが「とぅばらーま」にのせて唄ってくれました。
こころが、震えました。
南大東と八重山のこころが、島々のこころがひとつになったと、涙がこぼれて止まりませんでした。
ホスト役のはまちゃん、南大東青年連合会、舞台関係、出演者の皆様、南大東のみなさま、本当にありがとうございました。
島々から南大東へ集まってくださったみなさ、ありがとうございました。
新たに参加くださった方もありがとうございました。
皆々様、いっぺーいっぺーにふぇーでーびたん。まいふか。みーはいゆー。ふがらっさ。
次回は2027年、粟国島でお会いいたしましょう。
全島しまうた交流会に関わってくださったすべての方へ感謝と敬意をこめて
全島しまうた交流会 発起人・司会 安積 美加