2011年 6月取材・撮影・執筆 → 2024年8月改訂
はじめに
沖縄県内のしまくとぅば(島言葉・方言)は実に多彩。
糸満、ヤンバル、首里をはじめ、沖縄本島内でも集落によって方言に違いがあります。
石垣島をはじめとする八重山諸島へ飛べば、まったく違うしまくとぅば。
例えば「ありがとう」は、沖縄本島の方言では「にふぇーでーびる」。
八重山では「みーふぁいゆー」。
沖縄諸島と八重山諸島のあいだに位置する宮古諸島では「たんでぃがーたんでぃ」と知られています。
※コトバは生き物。地域や時代で異なる場合があり、同じ島内でも地域によって変わります。
「なりやまあやぐ」発祥の地・友利部落(宮古島市城辺)では「たんでぃがーたんでぃ」は「ごめんなさい」の意で、「ありがとう」は「まいふか」となります。

ひとつの島をとっても、島のなかの集落によっても異なる方言ですが、ざっくりと沖縄・八重山・宮古と方言を分けた場合、とくに難しいと言われているのが “みゃーくふつ(宮古方言)”。
その発音は文字に表すことは非常に難しく、「ス゜」「キ゜」など初めて目にする表記に、「これはいったい何と読むのだろう??」とその発音の難しさに驚きを隠せません。
独特の発音をもつ宮古方言にも関わらず、馴染みやすいメロディーと比較的唄いやすい宮古方言で沖縄中に知れ渡る教訓歌「なりやまあやぐ」。
その人気は、平成6年ラジオ沖縄が実施した『あなたが選ぶ沖縄の歌100選』で見事トップ10入りを果たしたほどです。
『恋ししまうたの風』第5回は「なりやまあやぐ」の生まれ故郷、宮古島へ旅します。
島風の記憶と希望 
