多くのウチナンチューが「てぃんさぐぬ花をすっかり見かけなくなった」と話していることをお伝えすると
「忙しさのなかでてぃんさぐぬ花がないことすら気付かない自分たち。 今回のてぃんさぐぬ花を通じて、島の人が忘れかけているものを思い出すチャンスだと思います。」
と静かに語った尚子さんの言葉がウチナーに広がると本当に嬉しい。

「てぃんさぐぬ花」をじっくりと思い出すことで、子どもの頃の記憶、親と子と、おじいちゃん、おばあちゃんと孫のつながり、忘れかけていた大切な何か、唄に込められた沖縄の肝心(チムグクル)がじんわりと蘇ってくるはずです。
つぎに沖縄本島を訪れるときには、「てぃんさぐぬ花」にこめられた唄の意味と、
ウチナンチューたちの思い出を島風とともに感じて頂ければ幸いです。
そしてぜひ、どこかに咲いているてぃんさぐぬ花を探してみてください。
てぃんさぐぬ花や 爪先に染みてぃ
あなた色の素敵なてぃんさぐぬ花が、あなたの心にも咲きますように。
取材協力・参考文献
取材協力
宮城世利子さん、伊佐尚子さん
沖縄本島でお会いしたみなさま、まことにありがとうございました。
島風の記憶と希望 
