機縁巧合(きえんこうごう)
ふらりと立ち寄れる「おきなわ工芸の杜」

「空手の発祥地」「空手の聖地」として世界から中から空手家が訪れる沖縄。沖縄本島、那覇空港からもほど近い豊見城市(とみぐすくし)豊見城に、2017年「沖縄空手会館」がオープンしました。
2022年、空手会館の少し奥にオープンしたのが「おきなわ工芸の杜」。
沖縄の伝統的工芸品を紹介している常設展示室があり、その名の通りさまざまな工芸の工房が入っています。
入館は無料、駐車場も無料完備なので、気が向いたときにふらりと立ち寄れる沖縄県の施設です。
周囲は緑豊かで空は広く、少し登れば「豊見瀬御嶽」があります。
沖縄の伝統工芸について学べる「おきなわ工芸の杜」は、ふらりと立ち寄るにもオススメです。

沖縄の笛専門工房に出逢ったさ~♪
2024年の暮れあたりから、なんとはなしに、なぜか突然、笛に興味を持ち始めました。
笛を触ったことすらない、笛に関して何の知識も経験もないまったくのド素人です。
沖縄に三線屋さんはたくさんあれど、笛屋さんは見たことがありません。
周囲に笛奏者もおらず、思いの外、思った以上に笛は取っ掛かりがなく、まったくの初心者にとっては笛を始めること、いえ、触れることすら難しい楽器でした。
2025年5月のある晴れた日、「おきなわ工芸の杜」をふらりと訪れました。
ひさびさの館内をぶらついていると、以前は空っぽだった場所に、何かの工房が入っている気配。
の横笛専門店「笛処おおわん」沖縄県豊見城市_工芸の杜-1024x768.jpg)
「ま、まさか笛屋さん?!」
少しでも笛のことが知りたい、笛の世界に触れてみたい。
そう思っていた私は、驚きつつも、嬉しさのあまり小走りで駆け寄りました。
興味を持つとその対象に意識が行くようになる。関心のアンテナが立つというのでしょうか。
さすれば、見えなかったものが観えるようになる。聞こえなかったものが聴こえるようになる。
そして、縁あれば、不思議と出会える。
沖縄の笛専門店に偶然出逢えた喜びとともに、胸内に「機縁巧合かも!」と思ったのでした。
「機」と「縁」とがうまく合うこと。
「物事を受けとる側(=機)」と「きっかけや条件(=縁)」がちょうど良く一致して、うまく作用すること。
機(き):人の心、受け取る側の準備・感受性
縁(えん):外部の働きかけ・きっかけ・条件
巧合(こうごう):ぴたりと合う、うまくかみ合うこと