『島風の記憶と希望』のベースとなる用語を簡単にまとめています。
(※随時更新いたします)
【おもな出典】『沖縄大百科事典』沖縄タイムス社(1983年5月30日初版発行)
用語の名称・呼称、日程、内容など地域によって差異があります。
何卒ご留意ねがいます。
沖縄の伝統行事
ウマチー
沖縄では年4回、農耕儀礼に関する伝統行事「ウマチー」が行われています。
「ウマチー」とは「おまつり」のことで、麦・稲の豊作を祈願し、豊作に感謝する農耕儀礼です。
麦 … 旧暦2月に祈願。旧暦3月に感謝。
稲 … 旧暦5月に祈願。旧暦6月に感謝。
旧歴15日頃に行うところが多いようですが、日程は地域によって差異があります。
カシチーウイミ(カシチー)
「カシチー」は、おこわ(強飯)、こしきめし(甑飯)の意。
「ウイミ」は、折目。遊びをともなう収穫祭や予祝行事の日のこと。奄美ではオンメ、宮古・八重山ではキジャリと呼ぶそう。
六月カシチー … 旧暦6月25日。新穀の糯米(もちごめ)を蒸した白カシチーを神棚、仏壇、ヒヌカンに供え共食し、豊作と一家の健康を祝います。綱引きを催し豊年を予祝する農村地域もあるそう。
八月カシチー … 旧暦8月25日。小豆を加えた赤カシチーを祖霊と共食し、健康を祝います。旧暦8月は古代の年の変わり目にあたり、妖怪も人里に近づきやすくなるため、小豆入りの赤飯を食して魂の強化をはかるそうです。